ピラティスは有酸素運動?無酸素運動?──違い・効果・筋トレとの使い分けを徹底解説【保存版】

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結論:ピラティスは「主に有酸素運動」。ただし目的に応じて両方の性質を使い分ける

ピラティスは呼吸と全身の連動を保ちながら軽〜中強度の負荷を継続して動きます。多くのレッスンでは有酸素運動として働き、体脂肪の燃焼、心肺機能の向上、ストレスの軽減に効果的です。一方で、マシンで負荷を上げたり、体幹のアイソメトリック(静的)保持を取り入れたり、短時間の高強度セットを組んだりすると、無酸素運動の刺激(筋力・筋肉量の向上、基礎代謝の向上)も得られるのです。姿勢の矯正を目指す場合にも、呼吸・安定・可動域を段階的に整えることで日常生活の動作の改善に期待できます。

ピラティスを「有酸素運動」にする3条件

  • 呼吸:胸式呼吸(ラテラルブリージング)を動きと同期させ、酸素の取り込みを高める
  • 強度:主観的運動強度(RPE)4〜6、または最大心拍数の60〜75%を目安に維持する
  • 時間:連続20〜40分を目安に行い、休憩を短めに設定する

無酸素運動の要素が強くなるケース

  • マシンピラティス:リフォーマー等で高負荷・低回数で行う
  • 静的保持:プランクなどのアイソメトリックを長めに保持する
  • 短時間・高強度:動作間の休息を十分に取り、出力を高めるインターバルをとる

有酸素運動と無酸素運動の違いを簡潔に解説

有酸素運動とは

酸素を使って脂肪と糖質をエネルギーに変えながら、低〜中強度で長時間継続する運動を指します。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、スイミングなどが代表例です。心肺機能や持久力を高め、ストレスの軽減に期待できます。

無酸素運動とは

酸素にあまり依存せず糖質を主に使って短時間・高強度で出力する運動です。筋トレ、スプリント、プライオメトリクスなどが代表例です。筋力・筋肉量を増やし、基礎代謝を高めます。

分類エネルギー供給強度/時間代表例主な効果
有酸素運動酸素を使い脂肪と糖質を効率的に燃焼低〜中強度・長時間ウォーキング / ジョギング / サイクリング / スイミング体脂肪の燃焼、心肺機能の向上、ストレス軽減
無酸素運動酸素に依存せず糖質を短時間で消費高強度・短時間筋トレ / スプリント筋力・筋肉量増加、基礎代謝の向上
ピラティス呼吸を同期し状況に応じて両方を活用軽〜中強度中心(設計で高強度も可)マット / マシン(リフォーマー等)姿勢・体幹・バランスの改善、脂肪燃焼、日常動作の改善

どちらが優れているかではなく、目的で選び方が変わります。ダイエットでは有酸素運動で脂肪を燃焼しながら、無酸素運動(筋トレ)で筋力と基礎代謝を底上げすると、ボディラインを効率的に引き締ることが可能です。

ピラティスの主な効果:脂肪燃焼・姿勢改善・ストレス軽減・心肺の向上

  • 脂肪燃焼とカロリー消費:呼吸と連動して全身を動かし、長時間の継続で脂肪の燃焼を促す。消費カロリーは体重・強度・時間で変化
  • 姿勢・体幹の改善:インナーマッスルを活性化して骨盤と胸郭を整え、日常生活の負担を軽減する。肩こりや腰痛の予防が期待できる(症状がある場合は医師に相談してください)
  • 心身のリラックス:呼吸と集中で自律神経を整え、ストレスを軽減する
  • 心肺機能の向上:連続的な動きで心拍を適度に上げ、持久力を高める

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目的別の選び方:ダイエット、ボディメイク、健康維持で使い分ける

ダイエット(体脂肪を減らしたい方)

  • 有酸素比重を高める:マット中心で20〜40分を週3〜5回実践する
  • 組み合わせ:ウォーキングやサイクリングを追加し、週2回の筋トレ(下半身・体幹中心)を行う
  • 食事の整え方:総摂取カロリーを調整し、糖質・脂質の質を見直す

ボディメイク(筋力・筋肉量を増やしたい方)

  • マシンピラティス:スプリングを活用して負荷を高め、無酸素運動寄りに設計する
  • 筋トレ併用:スクワットやヒップヒンジで大筋群を強化し、ピラティスで姿勢保持と動きの安定性を高める

健康維持・不調予防(肩こり・腰痛の予防、日常動作の改善)

  • 低〜中強度で継続:呼吸・可動域・安定性を丁寧に高め、全身の協調を育てる
  • 短時間の積み上げ:忙しい日は10分のミニセッションで継続する

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初心者向け1週間プラン(例):効率的に継続する

曜日内容強度/時間目的
マットピラティス(全身・体幹)RPE4〜5 / 30分有酸素+姿勢改善
ウォーキング or サイクリングゆっくり / 30〜40分脂肪燃焼・心肺
休養 or ストレッチ回復
マシンピラティスRPE6 / 30分筋力・安定
筋トレ(下半身+体幹)高強度 / 20〜30分基礎代謝の向上
ジョギング or 早歩き会話できる強度 / 30分持久力
やさしいフロー(呼吸・リラックス)RPE3〜4 / 20分ストレス軽減

練習に最適な時間帯や1回あたりの最適時間に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。

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実践ガイド:呼吸・フォーム・強度設定で効果を最大化する

呼吸(ラテラルブリージング)

  • 吸う:肋骨を左右と背中方向に広げる
  • 吐く:肋骨をしぼり、体幹(インナーユニット)を軽く締める
  • 動きと同期:難しい動作に入る直前に吐き、安定性を高める

フォーム(姿勢・アライメント)

  • ニュートラルの維持:骨盤と脊柱を整え、首や腰に不要な負担をかけないように動く
  • 可動域と安定の両立:大きく動かす前に安定を作る
  • 負荷の調整:痛みが出る手前で止め、強度を段階的に高める

強度と時間の目安

  • 有酸素目的:RPE4〜6、心拍ゾーン2〜3で20〜40分継続する
  • 筋力強化目的:マシンや小道具で負荷を上げ、短時間・高強度のセットを組む
  • 継続のコツ:10〜15分の短時間でも高頻度で積み上げる

フォーム習得や負荷調整をプロに相談したい方に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。

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よくある質問(FAQ)

Q1. ピラティスだけで痩せますか?

体脂肪を減らすには摂取カロリーと消費カロリーのバランスが重要になります。ピラティスを有酸素運動として継続し、食事では糖質・脂質の質と量を整えると、ダイエット効果を高められるでしょう。週2回ほどの筋トレを併用すると、基礎代謝の底上げにつながります。

Q2. 心拍が上がりにくいのですが問題ありませんか?

フォームの習得段階では心拍が上がりすぎないことが多いです。慣れてきたらテンポを一定に保ち、休憩を短くし、大筋群の動きを増やして有酸素性を高めましょう。

Q3. ピラティスは筋トレの代わりになりますか?

ピラティスは全身の協調・姿勢・安定性を高めるのに最適ですが、筋肥大を主目的とする場合は筋トレ(無酸素運動)を併用すると効果を得やすくなります。組み合わせると、動けるボディを効率的に作ることが可能です。

Q4. 有酸素と無酸素、順番はどちらが良いですか?

筋力アップ重視の日は筋トレ→ピラティス(リカバリー)、脂肪燃焼重視の日はピラティス(有酸素設計)→ウォーキングの順を推奨します。疲労度や目的で使い分けましょう。

Q5. スタジオとオンライン、どちらが向いていますか?

フォーム精度を高めたい初心者はスタジオ(インストラクター付き)を選ぶと学習効率が上がります。継続・コスト重視ならオンラインが便利です。体験レッスンを予約して比較すると、自分に合うレッスンを見つけやすくなるので、ライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。


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まとめ:ピラティスは「主に有酸素」。無酸素の刺激も賢く取り入れて効果を底上げする

  • ピラティスは呼吸×全身連動有酸素運動として働きやすく、脂肪燃焼・心肺向上・ストレス軽減に役立つ
  • マシンや静的保持で無酸素運動の刺激を加えると、筋力・安定性・基礎代謝を高められる
  • 目的(ダイエット、ボディメイク、健康維持)に合わせて強度・時間・順番を設計する
  • 継続が最大の近道です。短時間から始めて、少しずつ積み上げる

yogerblogは、ヨガとピラティスの知見をベースに、毎日の暮らしに活かせる実践アイデアをわかりやすく発信します。心身の調和と豊かなライフスタイルづくりを一緒に進めていきます。

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この記事を書いた人

アスリートとして活躍していた過去に大きな怪我を経験し、引退を機に“身体の仕組み”を深く学ぶ道へ。サロン勤務やスクール講師として現場経験を積みながら、現在は自身の知見をもとに、独自のボディメソッドを発信しています。

「身体は一生のパートナー」。そんな想いを胸に、安心して身体を預けてもらえる存在を目指して——。
日本MTC療術士協会認定の整体師・リンパマッサージ師として、yogerblogでは心と身体の整え方をやさしく、わかりやすくお届けしています。

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